研究室紹介
微生物エコテクノロジー社会連携講座
微生物エコテクノロジー社会連携講座は、環境に負荷をかけない経済活動である「バイオエコノミー」に資する環境先進技術および材料開発の実現に向けて、ダイキン工業(株)との連携のもとに、2021年4月1日に発足した新しい研究室です。2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals, SDGs)が目指す社会に貢献することを大きな目標にしており、種々の環境微生物群の解析を通じて、環境に配慮した材料開発から廃棄および希少資源を有効に利用するリサイクルまでのライフサイクル全体の環境負荷の低減に主眼をおいて研究を進めています。
現在は、世界各地から資源を効率的に分解・除去できる微生物を単離・解析し完全/制御分解系の解明と各分解酵素の利用について研究を進めるとともに、分解産物中に含まれる希少資源を微生物の有する特徴的な機能を用いて再資源化する課題に取り組んでいます。今後はさらなる有用微生物の選定や機能解明、微生物を利用した特定有用物質の精密合成、また構造機能相関の解明による有用タンパク質の選定や開発等の要素技術を確立し、広く社会実装できる実用展開可能な技術を開発することを目標としています。